ふと思い立った輪駆は、和田岬線と加古川線、あと播但線という未乗ローカル線に乗るべく、青春18きっぷで家出するのである。
和田岬線にため息をつき、加古川線では三木鉄道を全線制覇するなど、旅は順調に進み、次は北条鉄道に乗ろうと粟生駅までたどり着いたわけなのだが…
北条鉄道も、三木鉄道と同じく旧国鉄北条線が廃止指定を受けた際、地元自治体からの存続要望をうけて、第3セクター方式にて北条線を譲り受け、現在に至るというものである。
だから旧国鉄ではあるものの、線路は分断され、相互乗り入れはできなくなっておりこちらも非電化のレールバスが全線一閉塞でコトコトと走っているだけである。
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ただ、北条鉄道の場合は競合路線がなく(三木鉄道は神鉄との競合がある、しかも神鉄は神戸に直結しているので三木鉄は圧倒的に不利)、まぁ近くに大阪駅にゆける高速バスターミナルがあるのだが鉄道事業においては単一事業者なので…もちろん、経営においては厳しいことには変わりがないいのだが、廃止の話は聞こえてこない。
粟生駅が、加古川線の列車交換駅であるため、北条鉄道もそれに合わせてダイヤを組んでいて、また当然のように神鉄も北条鉄道に同じなので加古川線の列車が入ると4台もの列車が揃い、田舎の小駅にしては活況を呈する。
(北条鉄道レールバス、紫のに乗ってきて、乗って帰ります)
輪駆は加古川線の列車を見過ごして、北条鉄道レールバスに乗り込む、最初数名だった乗客も加古川線からの乗り換え客で15人程に。
今回も最前線に居座って鉄道最上級の眺めを堪能する。乗車時間も20分程度なので気楽なもんだ。しかし400円(しかも往復!!)はやはり手痛い出費だ…
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今回も数名の乗降はあったものの、ほぼ全員が終点の北条町まで乗車。
北条町(現在は加西市)は少なくとも加古川線の風景の中では一番の都会でした。時間があればレンタサイクルで辺りをふらふらなんてのも面白そうだったけど、何せ10分後には折り返し粟生行きになってしまい次は1時間後なのでこれも慌てて周辺の写真を撮ってレールバスに乗り込む。
乗り潰し目的の人が多いようで乗客の半分位は行きと同じ人が…
さっき三木鉄道でも見掛けた人もいるし、まぁ暇な奴が世の中には沢山いるもんだ(輪駆含む)。
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途中駅で中学生だか高校生だか微妙な人を数名乗せて粟生着。往復ほぼ1時間である。
風景ものどかだし自転車でゆっくり走るのも面白そうだなぁと。でも乗らないと鉄道収入にならないな(笑)
あ、ちなみに北条鉄道では中古の枕木を1本500円で売ってましたよ。リフォームのおうちのインテリアにいかがでしょうか!?
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再び加古川線に戻る。ここからは一気に西脇市まで。最初の予定では9時代に西脇市に着いて…というものだったのだか結局は12時代着。次の谷川行きが13:41発で、これは最初に乗ろうと決めていた列車である。都合3時間以上の寄り道だった訳だ。おかげで鍛冶屋線探訪は後日に持ち越しになってしまった…
(西脇市のマンホール『日本のへそ』をアピール)
西脇市と威勢の良い駅名の割に、実は廃止となった鍛冶屋線沿線に西脇という駅があって、そこが西脇市の中心なので今の西脇市駅には、コンビニが近くにあるのとほか弁の店がある程度。ちなみに鍛冶屋線があったころはこの辺の地名である野村という駅名だったのだ(バイパスまで行くと店はあるのだが、歩くと遠い)。
結局ほか弁で昼を済ませ、13:41の谷川行きに乗り込む。
西脇市から30分程で谷川着。この区間、日本へそ公園駅から谷川までが、輪駆にとっての未乗区間になるわけだ。この10数分の為に朝5時半に起きたのだと思うとむしろ快感を覚える程だ。
(谷川行き普通列車。一両ながらトイレ付き、でも故障中・笑)
14:09谷川着。
ここからは福知山線で福知山に向かう。乗り換えは40分程の待ち時間。
ちょうど先程の乗車中におっきめな人から着信があったから、かけなおす。暇な時間だったからありがたかった(´∀`)ノ
谷川から福知山へ。
分水嶺を越えるあたり(石生駅)から雲行きが怪しくなり、ついには雷雨…しかもかなりの勢いで雷が…何度も稲光を見て『これ列車に落ちたらどうなるんやろ!?』とのんきに眺めてたり。
この陽から陰の急激な変化で、いよいよ山陰に入ったんだなぁと(この時点では)実感する。
(土砂降りの福知山駅、稲光を撮ろうとしたけど失敗)
福知山着、雷の影響で少し遅れて入線。まぁ次の和田山方面城崎温泉行きまでは30分程時間があるので問題はない。
北近畿タンゴ鉄道のホームで面白い切符を見かける。それは『KTR青春フリーきっぷ』というもので、青春18きっぷの当日捺印があるものを提示することで、北近畿タンゴ鉄道線の全線(普通・快速列車)が500円で乗り放題になるというものだ。
3セクとしては、かなりJRと密接な関係にあるKTRではあるが(何せ大観光地・天橋立を抱えてますから)こういう試みは旅人にとっては非常に嬉しいものである。
でも、これはまた今度かな。今日はこれから和田山まで山陰本線、和田山からは播但線で姫路に向かわないといけないのだ。ここで播但線に向かわないと日が暮れてしまい、乗る価値が8割減になってしまう。
雨で外に出られないので雷見酒としゃれこもうと発泡酒とお菓子を買って、ホームで一人酒宴。
16:17分福知山発城崎温泉行きの普通列車は、他の列車が落雷の影響で遅延する中で、定刻に福知山を発車。次の駅までは快調に走る…
(1人酒、たまにはいいじゃないのさ)
が、次の上川口駅では普通が、
その次の下夜久野駅では特急がそれぞれ、上下交換のためにこちらの普通列車は合わせて30分近く停車させられる羽目に。
これは…和田山での乗継が絶望になったことを意味する。
福知山を発った列車は和田山駅を17:00に城崎温泉方面に向けて出発する、それを見送ったと同時に、播但線寺前行きの普通列車が17:01に発車することになっていて、1分程度の乗継ではあるが、まぁ間違いなく連絡できるだろうとは踏んでいた。
しかし、4,5分ならまだしも、30分の遅れとなると、
さすがに播但線も待ってはくれないだろう。
次の播但線寺前行きは18:27。
確実にどこかで日が暮れてしまうだろう。
折角ココまで来たのに…と悔やんではみるものの、何せこちらは18きっぷの身、たとえ列車が運休したとしても、運賃の払い戻しすらしてもらえない身分なのだ。
まぁ、そういう訳で和田山駅に着いた時は、既に向かい側ホームには赤い列車はなく、次の『はまかぜ』号の列車案内をするばかりで、結局1時間程和田山駅で時間を潰す羽目になったのである。
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和田山駅も朝来市の代表駅ではあるものの、駅前には何もない。
それこそコンビニすらないような山陰特有の駅前風景が広がる。
少し町をぶらついてみるも、特に見るべきほどのものもなく、他の乗客と一緒に、次の播但線の列車を待つしかすることがない。
18:27、ようやく発車した播但線寺前行きであるが、
もう空は随分暗くなってきた、この調子だと寺前に着く前に世の中は闇に包まれるだろう…
が、この遅延がなければ出会うことの出来なかったであろう、素晴らしい景色に出逢うことができたのである。
途中駅で上下交換待ち停車をしているうちに、日は大きく傾いたらしく、空が赤く染まってくる。
そして、さらに日が沈むに連れて、赤から空の色が紫に変わる。
多分、先ほどの雷雨のせいで、空気が澄んでいたのだろう。
久し振りにこんな綺麗な空を見た。
山あいの小駅なので、空が少ししか見えなかったのが残念だが、たまにはこうやって予定通りに行かない旅もいいものだと思う。
そのうち、ついに日が暮れてしまい…
ところどころ存在する民家のささやかな明かりだけしか見えなくなる。そうこうしているうちに寺前に到着するのだが、ここでも雷雨の影響がモロに出ているようで、なんと途中の福崎〜砥掘間が落雷と豪雨の影響で列車の運転を見合わせているというのだ。
ちなみに雷雨の影響で今乗ってきた列車も遅延し、普通なら5分で乗り継げるはずの姫路行きにも結局乗り継げず、次は30分後の姫路行きに乗る予定だったのだが…
乗客の殆どが、姫路まで行くのであろう、乗客にも緊張が走る。
駅員に尋ねてみるものの、まだ詳細がつかめていないらしく、『多分福崎以南は代行バス輸送になるのでは…』とあいまいな返事。
輪駆としては、代行バス輸送にも多少興味があるし、
別に今日中に帰ることが出来るなら、何の問題もないので、気楽なものではあるが、万が一福崎以南が完全運休となると、こんな播磨の小都市で一夜を明かすことになるのか…と、それはそれでちょっと楽しみだったりして(笑)
(福崎行きになった普通列車、赤い電車・笑)
しばらくして20:04発姫路行き普通列車が、今日ばかりは福崎行きと名を変えて入線してくる。とりあえずこれで福崎まで行って、後は代行バスにせよなんにせよ、姫路まではいけるような感じだ。乗客の不安をよそに、列車は姫路方面へと南下する。
3,4駅で福崎に到着するが、とくに雨の降っている様子もなく、列車も手探りではあるが、姫路まで運転するらしい。先に出ていた(本当なら寺前で乗り継げるはずだった)列車がホームに待機しているので、それに乗換えてくださいとの案内が。
車内では重ね重ね『運行速度を落として運転する』『駅では安全確認を行った後出発する』ので『列車は大幅に遅延する』とのことを繰り返す、それでも、姫路まで連れて行ってもらえるのはありがたい。
福崎をノロノロと発車した列車は、闇夜を不安そうに進んでゆく。
駅では3〜5分ほど停車し、その都度案内放送で遅延の旨を告げる。それでも、見合わせ区間だった砥堀を過ぎると、高架区間に入ることもあり、速度を上げる。
そうして、21時半頃に、ようやく姫路着。
予定通りに進んでいれば18:42には姫路に到着していたはずなので、結局3時間近く遅れて姫路まで到達できたわけだ。
こうなると後は真っ直ぐ帰るだけなのだが…どうやら雷雨は山陽でも起こっていたらしく、東海道本線も遅延が発生している。見たところ新快速が30〜50分程遅れているらしい…
(姫路駅前、姫路城も見えてます…)
姫路発の最終の新快速が21:57発なのだが、この調子だと少し遅れてもまだ新快速に乗れそうな感じだったので、とりあえず夕飯にしようと、駅から出て姫路の町を歩いてみる。
しかし、もう22時近いこともあり、店は大半がシャッターを閉じていて、空いているのは居酒屋(チェーン店)やファストフードのお店のみ…しばらく歩いていると、ようやくラーメン屋を見つけたので(でも、長浜ラーメンの店・笑)、そこに入ることに。
ラーメンと替え玉でお腹いっぱいになって(しかも、替え玉サービスだった!!)慌てて姫路駅に戻ると、22時前。
ちょうど遅れて発車する新快速が止まっていたので、ソレに乗り込む、姫路だからまだ空席もあるので、とりあえず一息つく。そうして、22時過ぎに新快速が無事出発し、後は高槻まで一直線に帰ったのでありました。
なんせ列車の遅延は頭のどこかで想定はしているものの、
こうやって実際目の当たりにすると、やはり焦りはあるもので。
まぁ、まだ誰と会うわけでもなく、ただ単に大人しく家に帰るだけだったのでさして問題はなかったわけだが、もしコレが予定通りに姫路について19時半頃に誰かと会う予定だったりすると、やはりぞっとするわけで…
ただそれでも、列車旅の利点としては
*風景に集中できる
*多少疲れていても、無事に目的地まで運んでくれる
*自分の時間を持つことができる
と、車での旅行にはないゆったりした時間を持つことができるので、いずれは車を持ち、移動にも利用するようにもなるのだろうけど、こういうのんびりした鉄道旅行は、これからも継続してゆきたいなと。
とりあえず秋にでも鍛冶屋線を自転車(愛車)で走ろう!!
もちろん、久々に輪行して…
って考えたらまた楽しみになってきた〜♪
来週は…
『播但線リベンジ&KTR青春フリーきっぷの旅』
もしくは
『B快速で行く、紀伊半島一周の旅』
もしくは
『岐阜の3セクを乗り潰す会、その1』
のいずれかをお届けする予定です!!

